2013年8月8日木曜日

マリメッコCEO病気療養とマリメッコ図柄盗作問題


フィンランドのテキスタイル、衣料品会社マリメッコのCEO、ミカ・イハムオティラ MIKA IHAMUOTILA 氏が病気療養していると思われる住居の写真がゴシップ誌セイスカにて報道された。フィンランドの首都ヘルシンキの高級住宅街カイヴォプイストにある住居の他にハンコという場所に夏のコテージも所有している。2011年春に行った神経の手術後の症状の安静化の為、4~6週間の休養をする。その間、業務は会社のCFOが補なうとの事。




情報源は下記URLより

http://www.seiska.fi/Viihdeuutiset/Taallako-Marimekon-toimitusjohtaja-viettaa-sairauslomansa-Kuvat/1011604

http://www.anna.fi/annakka/marimekon-toimitusjohtaja-mika-ihamuotila-kaikkia-ei-kannata-miellyttaa/

http://online.wsj.com/article/PR-CO-20130806-904712.html?mod=googlenews_wsj


さて、CEOが休養に入る前から最近マリメッコというブランドにはいくつかのゴシップネタがある。盗作問題だ。

マリメッコのテキスタイル(反布)にはカラフルな柄がプリントされている。その中のある図柄がコピー(盗作)かと疑われている。ということで検証してみよう。



上画像が2007年にマリメッコのデザイナー、クリスティーナ・イソラ氏がデザインしたMetsänväkiがウクライナのマリア・プリマツェンコ氏の作品The Rat on Her Travelsを思い出させるという。それがこちら。


彼女は1908年~1997年まで生きたウクライナの画家。

http://www.iltasanomat.fi/kotimaa/art-1288569530047.html

http://www.golfhotelwhiskey.com/finnair-livery-hits-turbulence-in-the-form-of-plagiarism/

http://en.wikipedia.org/wiki/Maria_Prymachenko

まんまトレースした感じですね。



そして次の柄もクリスティーナ・イソラのイチョウの柄。


 左からMaria Jauhiaisenのイラストレーション、真ん中がマリメッコのGinkgoという柄、右もMaria Jauhiaisen のポスター。

このイチョウ柄に関して盗作ではないと主張している。

http://www.iltasanomat.fi/kotimaa/art-1288569411374.html



そして別のデザイナーの最近の図柄に関しても。


まず上がマリメッコの Isoisän puutarha という名前の柄。2013年。デザイナーはテレサ・ムーアハウス。




そして、イギリスの児童作家のPat Hutchinsの絵本。1968年出版。

http://yle.fi/uutiset/marimekon_kuosi_muistuttaa_lastenkirjan_kuvitusta/6756427

http://picturesfromanoldbook.blogspot.jp/2012/04/rosies-walk-by-pat-hutchins-random_28.html



個人的にはテキスタイルの図案に限らず新しいものを作り出すことはいまやとても難しいことでこういったことはどこでも起こりえると考えます。ミクスチャー文化が定着していて「インスピレーション」という名目のもと元ネタをアレンジして使うことが多くあるので、盗作だ何だといちいち過去の作品を引っ張り出して比較言及していくとデザイナーたちの創作にも影響が及ぶのではと心配になります。

ただ元ネタの作家に対しても何らかの配慮が必要ですね。今後もこういった事が増える様な気もしますので。

マリメッコのにわかファンが日本からギャーギャー、ショックだなんだ騒いでいるのは見ていて気持ちが悪いです。

作品に罪はないですから。

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